2017年5月15日月曜日

InDesignのページ機能を使ってみよう!【その8】

マスターページとスプレッド

チップくん「[マスターページ]が適用されている[スプレッド]に変更が反映されたんだよ!」ジミー「は〜〜っ!1つ変えるだけでまとめて変更できちゃうんだね〜!…あれ?でも1ページ目の画像は残ってるよ??」
ちっぷくん「これは直接このページに配置した画像で、さっき[マスターページ]から削除した画像とは別物なんだよ。だからそのまま残っているんだ!」ジミー「ん〜…、ということは…1ページ目はあんまり[マスターページ]と関係ないんだね〜」
チップくん「いやいや、ちゃんと1ページにも適用されてるよ?! ちょっと確認して みようか!いったん[マスターページ]のフレームに色をつけてみるね?」ジミー「あっ! ページに色がついたね!! ちゃんと反映されるんだ〜……でも、やっぱり1ページ目の見た目は変わらないよ?」
チップくん「でもね、この状態でちょっと1ページの画像を動かしてみると…」ジミー「ワワッ!!このページも黄色くなってるよ?!下に隠れてたの?!」チップくん「1ページ目にも[マスターページ]が適用されてるんだ![マスターページ]と [スプレッド]のアイテムは別々に処理されてるのが分かるね!元に戻して続きを進めるよ!」


本をつくる時、ノンブルや柱などの「フォーマット」を[マスターページ]にレイアウトして、それを[スプレッド]に適用すると、本全体の体裁を管理しやすいよ!……っていうのが、[マスターページ]を利用するメリット!
ここまでは前回紹介した通りなんだけど……さらに![マスターページ]の便利なところは「フォーマットを一度にまとめて編集」できるってことなんだ!

例えば、肩のテキストやノンブルの位置など、本のフォーマット全体に関わる変更を加えなくちゃいけない時! ちょっとした変更でも、ページ数が多いと全てのページを調整しなくちゃいけないから地味に手間がかかるよね?!
でもそんな時こそ[マスターページ]の出番なんだ!
あらかじめ、
[スプレッド]に[マスターページ]を適用しておけば、[マスターページ]の修正が[スプレッド]に反映されるんだよ!
[スプレッド]のページがたくさんあっても、1つの[マスターページ]を編集するだけで、一度にまとめて修正できちゃうんだ!

こんな風に[マスターページ]はすごく便利なんだけど、1つ注意してもらいたいことがあるんだ!
前回[マスターページ]の画像を削除したら、1ページだけ画像が残っていたよね?

これってどうしてなんだろう?
その理由は、この画像が[スプレッド]に直接配置された画像だから!つまり、1ページ目の画像は[マスターページ]で削除した画像とは別のオブジェクトだっていうこと。だからそのまま残っていたんだ!


上の図のように[マスターページ]のオブジェクトと[スプレッド]のオブジェクトは別物なんだよ! 基本的に[スプレッド]に反映されるのは、[マスターページ]上にあるオブジェクトに加えた変更だけってことを覚えておいてね! 

というわけで!
ここまで[マスターページ]と[スプレッド]の基本的な役割を見てきたけれど、実際にはどんな風に利用されてるのかな?
大まかにだけれども、一般的には下図のように使い分けることが多いんだ。

[マスターページ]は本全体に共通するフォーマットをつくる場所。
[スプレッド]は[マスターページ]のフォーマットを活かしながら、実際に印刷される紙面のレイアウトをつくる場所。
ざっくりだけど、そんな風に捉えてもらえればいいんじゃないかな!
[マスターページ]と[スプレッド]の関係は、ちょっと分かりにくいところもあるんだけど、とっても便利だからぜひ利用してみてね!また別の機会に詳しく紹介するよ!

次回から、各ページに商品画像を配置してゆくよ!


5/15……1コマ目と2コマ目を更新
5/17……3コマ目と4コマ目を更新



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